こんにちは、つーぱぱです。
妻と2人で1年間育休を取り、長女「つーちゃん」の子育て中です。
(2024年9月生まれ。2025年9月まで育休。)
今回は、つーちゃんの写真を撮る時の機材や、考えていることを書いていきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
撮影機材
カメラ(ボディ)
「Canon EOS 6D Mark II 」を使っています。

ボディはOLYMPUSのものも1台持っているのですが、Canonの方がよく使いますね。
理由はこんな感じです↓
- フルサイズセンサーの大きいボケが欲しい(6D MarkⅡはフルサイズ、OLYMPUSは2回り小さいセンサーサイズ)
- 人肌の色味や、平和で温かい雰囲気が出しやすい
- 薄暗い室内の撮影が多い(フルサイズセンサーの方が暗い場面で有利)
一般的に見てボディサイズが大きくてやや重いので、万人におすすめとはいきませんが、高品質な写真を撮りたい方にはおすすめです。
7年ほど前に発売されたカメラなので、中古で10万円くらいで手に入ります。(新品で買ったときは17万くらいした気が…)

予算に余裕がある方には、EOS R6 MarkⅡが最新機種でおすすめです。(約30万円)
瞳AFが欲しい
私が使っているボディにはない機能なのですが、瞳AFというものがあります。
自動で瞳を判別してそこにフォーカスを合わせてくれるという機能です。
じっとしてくれない赤ちゃん相手には、便利な機能ですよね。
良い笑顔をしてくれてせっかくその瞬間を撮れても、ピントが合っていないということもよくありますからね…。

最近の機種であれば搭載しているものが多いので、確認してから購入すると良いと思います。
レンズ
「Model A032 SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」(TAMRON)

いわゆる標準ズームレンズです。
標準ズームに関しては、正直お好きなレンズで良いと思いますが、このレンズの良いところは、F2.8通しだということです。
赤ちゃんの柔らかくて優しい雰囲気を出すためには、大きなボケが有効です。
F4.0でも撮れないことはないですが、せっかくのフルサイズセンサーだったら、F2.8くらい開放で撮りたいものです。
このレンズの発売時期の中では、手ぶれ補正が優秀というところも良い点ですね。
デメリットとしては、大きくて重いことです。持ち出すのに少し気合が必要です…笑
ただ、つーちゃんの写真のほとんどはこのレンズで撮影しています。
「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」(Canon)

「中望遠・マクロ・単焦点」のレンズです。
発売は2009年のやや古いレンズですが、評価はかなり高く、今でも十分に戦えるレンズです。
このレンズの良い点は…↓
- とにかく描写力が高い(キレキレの画質)
- 少し離れたところから撮影できる
- 近寄ればマクロ撮影もできる
- 中古で安めに手に入る
逆にデメリットとしては↓
- 単焦点なのでズームレンズのような便利さはない(画質とトレードオフ)
- AFがやや遅い(走り回る子どもにピントを合わせるのは少し難しい)
慣れないうちは少し癖のあるレンズですが、このレンズならではの写真が撮れる楽しさがあり、病みつきになってしまいます。

ストロボ
「NEEWER TT560 カメラフラッシュスピードライト」

この機種については特筆することが特にないのですが、ストロボ自体はあると便利だと思います。
手軽にスタジオで撮ったような写真を撮ることができるんですよね。
赤ちゃん相手だと室内撮影が基本になるので、明るさを補うことができて便利です。
例えば、逆光の時にこちらから光を当てることで、こちらに向いた顔を照らすことができます。


また、室内で走り回る子どもを撮る時にも、シャッタースピードを上げることができるので有効です。
最初の1台は初心者向けのもので良いと思いますが、マニュアルで光量を調整できる機能があるものの方が便利でおすすめです。
三脚
三脚は、カメラを支えられるものであれば何でも大丈夫です。
私のように重いカメラとレンズを使っていると、あまりに安い三脚では耐えられなかったりするので注意です。
使いどころは…↓
- 寝顔
- 家族の集合写真

赤ちゃんの可愛い寝顔を撮りたくても、寝室って暗いですよね。
基本的に暗いところで撮る場合、↓の設定にします。
- 絞り:開放
- シャッタースピード:長く
- 感度:上げる
絞りは開放で良いのですが、ピントはシビアになります。
シャッタースピードは長くするとぶれやすくなります。
感度を上げるとノイズが多くなり、ぼやけた画質になります。
三脚を使うメリットは、シャッタースピードを長くできることで、暗いところでもISO感度を下げられる(→ノイズが少なくできる)ことです。
最近はスマホでも暗所で綺麗な写真が撮れますが、よりこだわりたいという方には三脚おすすめです。

撮る時のコツ
撮影する時の設定
【絞り(F値)】
- ボケを作りたいとき →開放(F値を低くする)
- 背景にもピントを合わせたいとき(どこにいるか分かるようにしたい時など) →絞る(F値を高くする)
- 他の人にもピントを合わせたいとき(例:赤ちゃん+抱っこしているお母さん)→絞る
- 暗いとき →開放
☆ピント合わせがシビアな時(至近距離の時など)は少し絞ると合わせやすい(F4.0くらい)
【シャッタースピード】
動きがある時 →1/200くらいは欲しい
日中の公園で走り回っている時 →1/400〜500以上あると良い
室内で薄暗い時 →1/60〜80くらいまで下げるのもあり
夜の寝室で寝顔を撮りたい →3秒くらいあると感度下げられる
【ISO感度】
カメラの性能によるので言いにくいところですが、私のカメラ基準で言うと…
明るさが十分にあるとき →100
薄暗い室内 →800くらい(これ以上上げるとノイズが出てくるイメージ)
三脚がないけどこの寝顔を今すぐ撮りたい →6400(ノイズ結構出る)
自分の使っているカメラの性能をあらかじめ把握しておくと良いと思います。
また、機種によっては感度の上限をあらかじめ設定しておくこともできます。
【露出】
絞り優先や、シャッタースピード優先、マニュアルモードにしていても、露出設定(露出補正)ができます。(やり方は機種ごとに違うかも知れません)
赤ちゃんを対象にしている時点で、基本的には明るくハッピーな印象で撮りたいですよね。
特に意図しない場合は、ややオーバー気味(+補正)で撮ると明るく撮れて良い感じ。(好みにもよりますが…)
具体的には+1/3〜+1くらいの調整です。
ただ、デメリットもあります。
- シャッタースピードが落ちる(ぶれやすい)
- 感度があがる(ノイズ入りやすい)
- 白飛びすると後から補正しにくい(アンダーめで撮っておいた方が後からいじりやすい)
その時の状況次第で調整する必要がありますね。
その他の設定
- 被写体が動いている場合、連写モードを使う
- 被写体が動いている場合、AFモードを「サーボ」や「コンティニュアス」に設定する(常時ピント合わせが作動する。呼び方はメーカーごとに違う)
- AF範囲を使い分ける(広範囲で動いている時は全体に。細かく合わせたい時はピンポイントに。)
- 白熱灯(暖色系)の光が強い時は、ホワイトバランスをマニュアルで設定する(中級機以上の機能)
- ピクチャースタイル(Canonでの呼び方)をあらかじめ設定しておく(色濃いめ、シャープネス低め、コントラスト低め など)
赤ちゃんを上手に撮る方法
目線を合わせる
これはとても大事なことです。
何も考えていないと、上からのアングルになりやすいですよね。
これはこれで、いつもの目線の記録にはなるのですが、見た人の心はなかなか動きません。
赤ちゃんの目線と同じ高さで撮る癖を付けると良いと思います。
赤ちゃんとの親密感というか、密着感というか…写真に没入する感覚を作り出す第一歩だと思います。

目にピントを合わせる
これもめちゃくちゃ大事です。
赤ちゃんの写真を見た時、普通はまず最初にその子の目を見ます。
大袈裟に言えば、目にピントが合っていなかったら、その写真の良さは半減すると思っています。
そして、基本的には手前にある目にピントを合わせるのが一般的です。
真正面を向いている場合はどちらでも良いと思います。
AF範囲が顔全体を覆っている場合、鼻や前髪にピントが合って、目は若干外しているということがあるので要注意ですね。
特にF値が低い場合(F2.8以下)に起こりやすいので、アップで撮る場合(ピントのずれが気になりやすい)はF4.0くらいまで絞るのも一つの手です。
大きくぼかすコツ
日本人は大きくボケた写真が好きらしいと聞いたことがあります。
私も好きで、つい量産してしまいます。
大きなボケを作るには、これ↓を意識してみてください。
- F値を下げる
- 望遠レンズを使う(焦点距離が長いもの。24mmより70mmの方がボケる)
- 被写体(ピントを合わせる部分)と、背景(もしくは前景)の距離を離す
- ローアングルで撮る(上からのアングルだと床が近いため、背景を壁にする)
- 壁から離して撮る
- 被写体に近づく

ストロボの使い方のコツ
いかにもストロボ焚いてるなという写真は、現実味がなくて不自然になりがちです。
以下のことを意識してみてください。
- ストロボの光を強くしすぎない
- 正面からまっすぐ光を当てない(後ろや上に向けて、部屋全体に光を回すイメージ)
- 壁からの反射は案外強いので、壁からの距離に注意する
無理矢理ストロボで何とかしようとすると難しいことも多いので、後から画像処理をするのも有効です。(これについては後述します)
三脚を使う時のコツ
三脚を使う目的は、ぶらさないこと・ISO感度を下げることです。
マニュアルモードにしてから、シャッタースピードを落とし、ISO感度を下げましょう。
また、シャッターボタンを押した時のカメラの揺れが影響することもあるので、タイマー機能を使うと解消できます。
大抵のカメラには、2秒・10秒・カスタムなどのモードがついていると思います。
ちなみに、星空を撮る時も基本的にこの方法です。
モノクロで撮るのも面白い
可愛い赤ちゃんですが、モノクロで撮るのも情感が出て面白いものです。
モノクロの設定自体はほとんどのカメラについていると思いますが、質感(絵作り)がそれぞれのメーカーや機種によって違います。
色々試してみて好みに合うものを探すのも楽しいですよ。

撮影シーン
もちろん好きなタイミングで撮るのが良いのですが、いくつか提案してみたいと思います。
朝の柔らかい日差しで撮る
夕方以降、暗くなってからでは、室内では少し撮りづらいです。
また、ほとんどが人工光になるので、どうしても作り物感が出てしまいます。
おすすめは午前中に入ってくる優しい光。
自然な雰囲気で撮ることができますし、子どもも大人もまだ元気なので、良い表情が引き出しやすいのも良いところです。

パーツだけ撮るのも良い
何も意識していないと、顔の写真ばかりになりがちですよね。
あえて、小さい手足やまつ毛、お尻などをクローズアップして撮るのも面白いです。
後から見返して、「こんなに大きくなったんだ」と実感しやすいですね。

あえて小さく撮るのも良い
赤ちゃんとの距離って、基本的に近いんですよね。
こちらの我が子に近づきたい欲求もかなりのものです。
ですが、あえて一歩引いて、赤ちゃんの小ささを表現するのも一つの方法です。

話は逸れますが、小鳥を撮る時にも使えるテクニックです。
笑顔だけでなく、泣いた表情も
やっぱり機嫌の良い時に撮りたくなるものです。
ですが、笑顔の写真ばかりで単調になっていませんか。
それはそれで幸せなことですが、あえて機嫌の悪い時や、泣いている時の顔を撮っておくのも面白いんですよね。
育児が大変なタイミングで写真なんて撮る気分にならないのも分かりますが、たまにはいかがでしょう。ギャン泣きの様子をビデオで撮るのも良いと思います。

素裸の写真
生まれてすぐにおむつを履かされ、お風呂の時以外ずっと履いています。
案外、何も着ていない状態で撮ることはほぼないんですよね。
大きくなったなと思った時に、一度素裸の写真を撮っておくのも後々面白いと思います。
写真を撮った後にやりたいこと
加工するのも楽しい(iPhone、Lr)
最近はスマホでも十分なほど加工することができます。
もちろん、フィルターをかけられるアプリを通して撮影するのもお手軽で便利です。(私はFoodieをつかっています)

もう少し本格的にレタッチしたいなら、Lightroomがおすすめです。
PC版はお金がかかりますが、iPhone、iPadであれば基本無料で使えます。(デバイス間の共有クラウドにはサブスク代がかかります)
先述した、少し暗めに撮っておいて後で加工するときに便利です。
また、rawで撮っておいて後でがっつり加工したい方にもおすすめできます。
操作も簡単なので、一度使ってみてください。
家族に共有しよう
LINEの共有アルバムや、写真共有アプリの「みてね」を使っています。
特に「みてね」は、月ごとにまとまって見れたり、気軽にコメントし合ったりできるので良い感じです。
動画の長さ(2分まで)やファイルサイズの制限、アップロード・ダウンロードの画質の制限がありますが、親族がスマホで楽しむ分には全く問題ありません。
義父母や親戚は、ダウンロードした画像をプリントして飾るなどして楽しんでくれています。
プリントして額縁に入れて飾る
今の時代、スマホやタブレット、PCでいつでも写真を楽しむことができます。
でも、プリントするのも良いものですよ。
額縁に入れて飾っておけば毎日ふとした時に見て笑顔になれます。
また、アルバムにするのも良いですね。
写真溢れるこの時代だからこそ、プリントしたくなるほどお気に入りの写真を並べたアルバムなんて宝物になること間違いなしです。
スライドショーを作る
少し手間がかかりますが、自分でスライドショーを作るのも楽しいです。
私は毎月、直近1ヶ月の動画と写真をまとめた10〜15分くらいの動画を作っています。
その時に1ヶ月にあったことを振り返って楽しめますし、自分のコメントを動画に入れるのも案外楽しいです。
また、それを妻に見せて反応を見るのも楽しみにして作っています。
動画編集で使っているのは「DAVINCI RESOLVE」というソフトです。(無料)
簡単に始めるなら、iMovieとか、ベーシックなソフトでも全然良いと思います。
とりあえず1歳になるまでは、毎月の動画作成を頑張るつもりです。
ちなみに、動画は「OSMO POCKET 3(DJI)」で録っています。
ジンバル(手ぶれ補正の機構)付きのビデオカメラで、とにかく手ぶれしないのと、画質が良いのでとても気に入っています。

最後に
ここまで色々話してきましたが、良い写真というのはただ画質が良いということではないですよね。
その子の可愛さや、親の愛情が表現されていれば、ピントがどうとか、ノイズがどうとか、他のことはどうでも良いのかも知れません。
ただ、良い写真が撮れたという時に、その写真が(作品として)綺麗だったら私はもっと嬉しくなります。
また、お気に入りの機材を使っていたり、我が子をどうやって可愛く撮ろうかとテンション上がっている時の方が良い写真が撮れるような気もします。
最終目的である、「今しかない瞬間を綺麗に残して何度も見返したい」ということを忘れずに今後もつーちゃんの写真・動画をたくさん撮っていきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
よかったら他の記事もご覧いただけるととても喜びます。
また、お気軽にコメントいただけるとありがたいです。
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