こんにちは、つーぱぱです。
妻と2人で1年間育休を取り、長女「つーちゃん」の子育て中です。
(2024年9月生まれ。2025年9月まで育休。)
今回は、生後2ヶ月から受けられる予防接種についてです。
詳しい内容は産院でも案内があると思いますが、ご紹介したいと思います。
予防接種の意義 VPDとは?
突然ですが、VPDって聞いたことありますか?私は知りませんでした。
Vaccine(ワクチン)、 Preventable(防げる)、Diseases(病気)の略のことで、ワクチンで防げる病気のことです。
VPDには、B型肝炎、肺炎球菌、日本脳炎、麻疹・風疹などがあります。
赤ちゃんは日数の経過とともに、お母さんから受け取っていた免疫が無くなってくるので、早めの予防接種が必要だと言われています。
予防接種で痛がったり熱を出してしまったりする我が子を見るのは辛いことですが、重篤な病気にかかってしまうことの方が辛いです。また、最悪のことも考えられます。
できるだけ速やかに受けさせるため、1ヶ月検診を終えたらすぐに予防接種の予約をすることが推奨されています。
予防接種の用語
不活化ワクチン・生ワクチン
- 不活化ワクチンは、毒性や感染力を失った(生きていない)細菌・ウイルスを利用したもの。
- 細菌やウイルスが体内で増殖することはないため、免疫が低下した人にも生ワクチンより安全に投与できるが、十分な免疫をつけるのに複数回の接種が必要。
- <対象となる病気>
- ウイルス:B型肝炎、A型肝炎、インフルエンザ、日本脳炎、ヒトパピローマウイルス感染症、ポリオ など
- 細菌:百日せき、ヒブ感染症、肺炎球菌感染症、髄膜炎菌感染症 など
- 生ワクチンは、毒性や病原性を低下させた(生きている)細菌・ウイルスをそのままワクチンとして用いる。
- 生きた病原体を体内に接種するため、実際にその病気にかかったときと同じように免疫システムが働き、強い免疫がつく。その分、接種回数が少なく済む(通常1 ~ 2 回)が、接種後に軽い症状(発熱など)が出ることがある。免疫が低下した人に投与すると、感染症を発症し重篤化することがあるため、接種することはできない。
- <対象となる病気>
- ウイルス:麻しん(はしか)、風しん、みずぼうそう、おたふくかぜ、ロタウイルス感染症 など
- 細菌:結核
出典:ファイザー株式会社 HP
定期接種・任意接種
- 定期接種:法律に基づいて市区町村が主体となって実施する。費用は公費のため基本的には負担なし。
- 任意接種:希望者が各自で受ける。費用は自己負担。
生後2ヶ月の予防接種 4種類
これらのワクチンは、低月齢の赤ちゃんが感染すると重症化して入院や命にかかわるVPDを予防します。
4種全て定期接種のため、費用の負担はありません。
肺炎球菌(不活化ワクチン)
- 肺炎球菌感染症は、細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)や菌血症(きんけつしょう)、敗血症(はいけつしょう)、重い肺炎や細菌性中耳炎などの病気を起こす。
- 肺炎球菌による髄膜炎の起こりやすい生後6か月までに初回3回の接種を済ませておくことが大切。
- 生後2ヶ月で接種した場合、接種の4週後(生後3ヶ月)に2回目、その4週後(生後4ヶ月)に3回目を接種する。最後の4回目は1歳を迎えてから接種。(最初の接種の時期により回数が変動するので、確認が必要)
五種混合(DPT-IPV-Hib)(不活化ワクチン)
- 2024年4月から四種混合(DPT-IPV)とヒブワクチンを混合した五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が導入された。2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは原則として五種混合ワクチンを接種します。
- ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)、ヒブ感染症(Hib)の5種類
- ジフテリア:ジフテリア菌がのどなどについておこる重いVPD。この菌は、ジフテリア毒素を大量に出して、神経や心臓の筋肉を侵す。
- 百日せき:百日せき菌と呼ばれる細菌がのどなどについておこる感染力の強いVPD。乳児の場合、特に生後3か月以下ではそのまま息が止まって、死亡することもある。
- 破傷風:破傷風菌が傷口から入って体の中で増え、筋肉をけいれんさせる破傷風菌毒素を大量に出すためにおこる重いVPD。重症になると背骨などが折れることもある。また、呼吸ができなくなって、亡くなる人も毎年10人以上いる。
- ポリオ:ポリオウイルスによって感染するVPD。このウイルスにかかっても、多くの場合は症状が出ないか、出てもかぜのような症状のみ。しかし約1,000~2,000人に1人は手足にまひが出るとされている。
- ヒブ感染症:ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Hib)による感染症で、小さな子どもがかかる重大で命にかかわるVPD。ヒブが鼻やのどから入って、脳を包む髄膜、のどの奥の喉頭蓋、肺などに炎症を起こす。重症になると、髄膜炎による後遺症として、発達・知能・運動障害などのほか、難聴(聴力障害)が起こることがある。
- 3~8週間隔で3回、3回目の6~18か月後に4回目を接種する。
- 肺炎球菌ワクチンと同時に、接種の4週後(生後3ヶ月)に2回目、その4週後(生後4ヶ月)に3回目を接種することを推奨。
B型肝炎(不活化ワクチン)
- B型肝炎ウイルスによるVPD。
- このウイルスは、体に入ると肝炎を起こし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝臓がんを起こす。
- 肺炎球菌ワクチンと同時に、接種の4週後(生後3ヶ月)に2回目を接種することを推奨。その後、生後7ヶ月頃に3回目を接種。
- B型肝炎の接種間隔は実施要領では、1回目から2回目は27日以上、3回目は1回目から139日以上、2回目と3回目は6日以上の間隔をあけるとなってる。これでは 最短20週で接種が完了してしまい、アメリカを含め国際的な接種間隔から外れる場合が出てきてしまう。そのため3回目は2回目からの接種間隔をあけることが望ましいので、2回目と3回目の間隔として4〜5ヶ月取ることが望ましいとされる。
ロタウィルス(生ワクチン)(経口投与)
- ロタウイルスによって子どもの下痢やそれに伴う嘔吐が起こるVPD。
- ロタウイルス胃腸炎は水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴う。体から水分と塩分が失われていき、脱水症を起こす。
- 脱水症がひどくなると、点滴が必要になる。点滴をしても、重症で死亡することもある。脱水症だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎(毎年約40人)や重い腎障害など重い合併症も起こす。
- 肺炎球菌ワクチンと同時に、接種の4週後(生後3ヶ月)に2回目、その4週後(生後4ヶ月)に3回目(3回目は5価ワクチンの場合のみ)を接種することを推奨。
1価と5価
- 「ロタリックス」[1価・2回接種]
- 一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルスを弱毒化したワクチン。交差免疫によってほかの種類のロタウイルスにも有効であることが分かっている。
- 4週間隔で2回接種。遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに1回目を受け、生後24週(168日)までに接種を完了する。生後24週以降は接種することができない。
- 「ロタテック」[5価・3回接種]
- 流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチン。
- 4週間隔で3回接種。遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに1回目を受け、生後32週(224日)までに接種を完了する。生後32週以降は接種することができない。
出典
KNOW☆VPD↓
医学の進歩に感謝
両親と予防接種の話になった際に、「今はこんなに多いんだ」という反応がありました。
私が生まれた約30年前から医学が発展し、予防接種で防げる病気が増えていることに感謝でいっぱいです。
私自身、こんなに種類も回数も多いなんて知りませんでした。少し大変だなと思う部分もありましたが、可愛い我が子のためにしっかり対応したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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また、お気軽にコメントいただけるとありがたいです。
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